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ご挨拶
第37回日本救命医療総会学術集会 会長

​会 長

​佐々木 淳一

慶應義塾大学医学部 救急医学 教授

第37回日本救命医療学会 総会・学術集会の開催にあたって
『救命医療の未来は君の手に』

 第37回日本救命医療学会 総会・学術集会を会長として担当致しますことは,小職ならびに慶應義塾大学医学部救急医学にとりまして,誠に名誉なことであります.本来は,2020年10月に第35回の総会・学術集会を担当致す予定でしたが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で開催中止ということになりましたが,再度担当の機会を頂きました.

 日本救命医療学会は,その前身である救命救急医療研究会(1986年〜1993年),日本救命医療研究会(1994年〜2000年)の時代を経て,今回で37回の開催を数えることになりました.本学会はMOF診断基準作成を目的として発足しましたが,その後も救急・集中治療を必要とする病態医学,医療を対象とした最新知見を活発に討論し続けております.本学としましては,相川直樹先生が2001年11月に日本救命医療学会となった記念すべき第16回総会・学術集会を東京・品川で第29回日本救急医学会総会・学術集会と同時開催されて以来,21年ぶりの担当となります.

 現在,救命医療の現場には多くの解決すべき課題があります.また,本学会もこれまで現場を牽引されてきた先達からバトンを受ける若手の参加が少ないという大きな課題を抱えていることも事実です.今回の会長を担当するにあたり,「救命医療の未来は君の手に」をテーマとして学術集会を企画することとしました.救急・集中治療を必要とする病態医学,医療のみならず,新専門医制度,働き方改革,チーム医療,高齢者医療,在宅医療など,社会的にも大いに注目されている課題に対して,新進気鋭の若手も交えた議論の場を提供できればと考えております.このテーマに合わせて,会場は東京ミッドタウン日比谷にありますビジネス創造拠点「BASE Q」というスペースとしました.ここは,新たな価値創造や社会課題の解決を目指し,多様なバックグラウンドを持つ人々が交流し,多彩な領域のQuestionを発掘し,その答えを探求する空間というのがコンセプトです.

しかし,COVID-19の影響は少なからず残っていると考えておりますので,ハイブリッド開催(現地+オンライン)あるいはオンライン開催の可能性もありますことをご理解頂ければ幸いです.教室員一同で実りある総会開催に向けて準備を進めて参ります.この総会が本学会会員ならびに救命医療の診療,研究に興味を有する多くの方々に有意義な機会となりますことを切に希望致しております.多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます.

第37回日本救命医療学会 総会・学術集会

会長 佐々木 淳一

(慶應義塾大学医学部救急医学)

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